会長挨拶 令和3年 年頭のご挨拶
令和3年 あけましておめでとうございます。
大阪府剣道連盟の皆さまにはお健やかに新年を迎えられたこととお慶び申し上げます。日頃は本連盟の活動に多大なお力添えを賜り、厚く御礼申し上げます。
昨年は新型コロナウイルス問題で行事や稽古を満足に行えず、剣道界にとっても未曾有の厳しい年でした。混迷を極めた米国大統領選挙、香港の一国二制度に絡む人権問題、イランの核問題に端を発した中東情勢など、不透明な世界情勢が続きました。一方、師走に入って日本の下町ロケット技術を結集した小惑星探査機「はやぶさ2」が小惑星「りゅうぐう」から6年の旅の成果を地球に持ち帰えるといううれしいニュースがありました。今年の夏には延期になった平和の祭典オリンピック・パラリンピックが日本で開催されます。平和で豊かな時代が続くことを切に願う次第です。
スポーツ界を振り返ってみますと、体罰や不正などの不祥事が後を絶たず、ぶれない基軸と確かなガバナンス体制の重要性が一層増しています。このようなときこそ、剣道の理念である「剣道は剣の理法の修錬による人間形成の道である」との原点に返り、剣道を日本のよき伝統文化として次世代に引き継いでいきたいものです。
大阪府剣道連盟では、この剣道の素晴らしさを、次世代を支える子供たちにわかりやすく伝えるために「大阪版剣道の心」を策定し、「唱和」というかたちで伝承していこうとしています。
- 大阪版「剣道の心」
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- 剣道は自己を耕す剣の道
- 剣道は相手を重んじる礼の道
- 剣道は生涯かけて学ぶ道
これをさらに広めるために、賛助会のご支援を得て子供たちにもわかりやすい「形」(缶バッジとキーホルダー)にして皆さまに配布することにいたしました。
さらに、長引くコロナ禍での「withコロナ時代に向けて」会員間の“剣道を通じた絆”を固めるために、広報誌「(仮称)おおさか剣道かわら版」を発刊します。
剣道で育てられた私たちが、「皆で剣道を次世代に伝えること」で感謝の気持ちを示していきましょう。
2021/1/1
会長 長榮 周作
(ながえ しゅうさく)
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